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■サムライメック の基礎の基礎
 サムライメックとは
 サムライメックのシステム
 サムライメック II あらすじ

■製作スタッフ・製品情報

■関連資料

■関連リンク

野間口修二著「ゲーム職人は眠れない」より
サムライメックとは

サムライメック
【Samurai Mech】[さむらいめっく]

 1992年に発売された、国産初のMacintosh(マッキントッシュ)用RPG(ロールプレイング)ゲーム。モノクロ画面ながら、フロッピー7枚組、クリアまで40時間を要する大作だった。
  26世紀まで明治維新が起きず、江戸幕府が統治を続けているという設定。人口問題に苦しむ幕府は、近宇宙で発見された浮遊大陸の上にコロニーを建設し、大量移住を行う。「大江戸」と名付けられたその宇宙都市の地下には、超高度な古代文明の遺した機械の残骸が無数に眠っている。それらは「メック」と呼ばれ、大江戸ではこのメックを利用した技術文明が発達することになった。
 プレイヤーは大江戸の外れの町「深川」で暮らすサムライ志望の若者。あるとき深川が謎の忍者集団から襲撃を受け、それをきっかけに、プレイヤーは大江戸の地下深く眠るという謎のメックをめぐる策謀に巻き込まれてゆく。SF娯楽時代劇RPGだ。

■サムライメック・プロローグより  全部見る>>

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サムライメック II 天
【Samurai Mech two Ten】[さむらいめっく つー てん]

 1994年夏に発売された、サムライメックの続編。基本的なシステムは前作を引き継ぎながら、様々な改良を加え、さらに念願のカラー化を実現している。
 また、江戸と近未来を融合した世界観、メックや古代文明といった基本設定を前作から継承しつつ、まったく新たな舞台とシナリオを用意し、前作をプレイしていないユーザーも気軽に遊べるようにしてある。
 今回の主人公は、流れ者の浪人。彼が「江戸群島」という群島コロニーに到着するところから、ゲームは始まる。
 彼は賞金のかかった極悪人を見つけて倒す、つまり賞金稼ぎとして、江戸群島を旅することになる。「天智電脳盤」という一種の電子手帳が登場し、主人公の危険な旅を助けてくれる。
 危険を乗り越えながら島から島へと渡り歩くうちに、しだいに、賞金首達の真の狙いが明らかになってゆく‥‥。

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サムライメックのシステム ---「果たし合い」と「メック」---

 サムライメックシリーズの戦闘は、全て一対一の「果たし合い」。刀で斬り合って決着をつけるのだ。
 戦闘画面全体が、いくつかのエリアに区切られており、それぞれのエリアが「斬る」「よける」「構え」などのコマンドに対応している。プレイヤーはエリア内にマウスカーソルを持ってゆき、カチリとクリックするだけでいい。サムライメック自慢のインターフェースだ。

 斬り合うだけでなく、普通のRPGの魔法にあたる妖術機械、主人公の側に浮かんで自動行動してくれる助っ人玉、II から新登場の短刀など、さまざまなメックが戦闘を彩ることになる。
 戦闘のポイントは「体勢」。たとえば、よろめいたり倒れたりすると、一方的に攻撃を受けることになる。
 当然敵もさまざまな体勢を持ち、戦闘中常に体勢を変化させる。バラエティに富む敵の特性を見分け、自分の有利な体勢に持ち込むことが勝利の秘訣だ。

 サムライメックシリーズでは、一部の特殊なアイテムをのぞいて、アイテム類は全て「メック」というものだ。
 「メック」は古代人の遺した高度な機械の破片を、地球人が独自のノウハウで組み立てた道具。とはいえ、完成品を売っていることはめったにない。そう、パーツを入手したら、プレイヤー自身が組み立ててメックを作るのだ。刀や防具も、全て自分の手作りということになる。
 と言うと難しそうだが、実は簡単。「設計図」というものがあり、必要なパーツをここで選択してゆくだけでオーケーだ。逆に言うと、「設計図」が無ければ一切メックは組み立てられない。世の中には数十種類の設計図があるが、なにしろ金には替えられない貴重品、入手するにはそれなりの努力が必要だ。II からは、置物や髪飾りといった日常品もメックとして登場、作ったメックの売買も可能になった。

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サムライメック II あらすじ  ---主人公は流浪の賞金稼ぎ---

 「サムライメック II」の舞台となる江戸群島は、宇宙の辺境に位置する、知る人も少ない田舎コロニー。しかし、旅してみると意外に広く、賑やかなことに驚く。
 江戸群島は6つの島から構成されているが、それぞれ全く違った特徴を持つ。はじまりの町「長崎」、大きな城とその城下町のある「蜘蛛巣島」、島全体が遊園地という「極楽ランド」、圧倒的なスケールを誇る大都会「大江戸シティ」、島全部が一つの企業という「新惑星開発社」、そして、群島の果てにある謎の小島「遺跡島」‥‥。
 プレイヤーは長崎からスタートし、これらの島を旅しながら、賞金首と対決してゆくことになる。

 ‥‥とはいえ、そう簡単に、誰も倒せないという賞金首の居所がわかるはずもない。そしてまた。いつ倒せるかわからない賞金首の賞金だけでは暮らしてゆけない。
 プレイヤーは情報集めと生活費稼ぎを兼ねて、アルバイトに精出すことになる。

 賞金稼ぎの生活は、意外と地味なのだ。
 江戸群島には「口入れ屋」というアルバイト斡旋所があり、ここにさまざまな頼み事が集まってくる。内容は実に多種多様。家庭教師から辻斬り退治まで、とにかく何でもやりながら、少しずつ町の人々と仲良くなり、評価を上げてゆくのだ。
 吉原でアバンチュールを楽しんだり、メック売買で一儲けしたり、仕事以外にもいろいろなイベントが待っているぞ。

 幾多の賞金首を倒し、江戸群島でも少しは知られた人物となる頃には、賞金首達の行動に隠された動機があることに気づくことだろう。彼らはどうも、彼らより遙かに強大な誰かのために動いているらしい。その誰かとは?‥‥それを突き止めるために、主人公は50年前に行方不明になった異人の学者の遺跡を辿ってゆく。その果てに待っていたのは、古代人の秘密と、人智を超えた力を秘める巨大な怪物だった‥‥。

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【サムライメック】

■スタッフ
・プロデュース
 田崎百合繪
・ディレクション &
 グラフィックデザイン
 森川幸人
・プログラム・サウンド
 松原卓二
・バトルデザイン・メックデザイン
 三浦明彦
・シナリオ・ダンジョン作成
 野間口修二
・音楽
 向谷実
・ゲームバランス調整・シナリオ補助
 伊藤みか
 藤野ゆみ
 坂本和也

■発売日:1992年
■価格:12,800円
■販売元:株式会社ヒューリンクス

【サムライメック II -天-】

■スタッフ
・プロデュース
 田崎百合繪
・ディレクション &
 グラフィックデザイン
 森川幸人
・プログラム
 松原卓二
・システムデザイン
 三浦明彦
・シナリオ・マップデザイン
 野間口修二
・サウンド
 山口優
・バランス調整・シナリオ補助
 伊藤みか
 坂本和也
 藤野ゆみ
・グラフィック補助・製作協力
 天川ひとみ
 宮本茂則
・製作協力
 大沢隆二
 川村和弘
 林大紋
 二木康夫
 新谷純

■発売日:1994年
■価格:12,800円
■販売元:株式会社ヒューリンクス


▲サムライ・メック II の情報画面

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●野間口修二著「ゲーム職人は眠れない」(発行:新紀元社)
●廣木克哉(オフィス・ティーツー)構成&文
 『ゲームコンパニオンシリーズ 「サムライ・メック」』(発行:株式会社勁文社)

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株式会社ヒューリンクス
有限会社ムームー
マニュアル オブ エラーズ アーティスツ
ジニアス・ソノリティ株式会社
有限会社クエイク

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